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電話:03-5316-3375info@trustss.co.jp
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オープンソース(無償ツール)と有償のPDFライブラリ

PDFライブラリを選択する際に考慮すべきこと

オープンソース(無償で利用できるツール)と有償で供給されるPDFライブラリのどちらを選ぶべきでしょうか? 簡単な決断ではありません。
しかし、このガイドではその手助けとなる要素があります。

ガイド その1

PDF SDKをどのように選択しますか?

ドキュメント管理ワークフローを支援するPDFソリューションをお探しですか?社内アプリケーションかもしれませんし、商用製品に組み込まれたPDFプロセスかもしれません。

理由が何であれ、ドキュメントを変換、レンダリング、解析、抽出、編集、圧縮、署名、検証する必要がある場合は、さまざまなオプションがあります。

最も重要な決定の 1 つは、オープン ソース ソフトウェアと独自のソフトウェアのどちらを使用するかということです。

このガイドでは、決断の際に考慮すべき最も重要な要素を含め、選択肢を詳しく説明します。また、無償のオープンソースライブラリと有償PDFライブラリの比較すべき要素(カスタマイズ性、セキュリティ、信頼性、サポート、コストなど)も提供します。

オープンソースと有償ライブラリの違い

まず、基本的な定義から始めます。

オープンソースソフトウェアは、
誰でも自由に使用または改変できます。ソースコードと共に配布されるため、ユーザーはライセンス契約に従って改変を行い配布することができます。

開発すべきアプリケーションに必要とされる機能がシンプルなPDF機能だけで予算に余裕がない場合などはオープンソースが組織にとって良い出発点となり得ます。

有償ライブラリは、
それを作成した企業または個人が所有するフリーではないソフトウェアです。 そのソースコードは公開されておらずコードの使用および改変は特許権やライセンス権によって制限されています。

有償のPDFライブラリには開発者がPDF機能を開発するアプリケーションに機能を実装するための包括的な開発ライブラリが含まれています。 初期費用は高くなりますが、オープンソースソフトウェアよりもはるかに多くの機能とサポートが提供されます。

PDFライブラリで考慮すべき7つの要素

オープンソースと有償ライブラリにはそれぞれ利点があります。
しかし、最終的にどちらを選択するかは、アプリケーション開発者とその開発者の組織が以下の点をどう評価するかによって決定されます。

1. 費用

オープンソース
通常は無料で始めることができます。そのため初期費用は抑えられますが、カスタマイズ、統合、サポートに必要な追加費用は、時間の経過とともに増加する可能性があります。

有償ライブラリ
ライセンス料と継続的な費用(多くの場合、月額料金を含む)が必要です。初期費用は大幅に高額になる場合もありますが、通常はより高度な機能と専用サポートが提供されます。

「費用」で重要なポイント
予算が限られていてすぐに使い始めなければならない場合、オープンソースソリューションは初期コストの削減に役立ちます。
しかし、有償ライブラリはより包括的なサポートと高度な機能を提供しますので、特定の利用形態ではコストに見合う価値が十分にあります。

2. 機能とその有用性

オープンソース
便利な機能がいくつか提供されていますが、その機能の奥深さや成熟度は必ずしも十分ではありません。 PDFリニアライズ(Web用最適化)、クロスプラットフォームサポート、電子署名の適用といった高度な機能が必要な場合は、オープンソースライブラリは最適な選択肢ではないかもしれません。

有償ライブラリ
これには長年培われてきたきた包括的な機能セットがあります。 特定の業界に特化したツールを提供している場合もあります。 例えば、Pdftools SDKを使用すると、長期文書アーカイブの業界標準であるPDF/A文書の作成と詳細な検証が可能です。

「機能とその有用性」で重要なポイント
ビジネスソリューションやアプリケーション開発において基本的なPDF処理のみが必要な場合は、オープンソースのソリューションで十分な場合もあります。 しかし、特定の高度な機能が必要な場合は、有償ライブラリの方が迅速に導入・運用できる場合があります。

3. カスタマイズ性と柔軟性

オープンソース
ソースコードへの完全な変更と修正が認められるため、主な制限は社内開発者の時間とコードベースへの精通度となります。 この「変更と修正」により、ソフトウェアの外観と機能をより細かくお客様の要求に対応できます。

有償ライブラリ
この場合には特定のパラメータを調整できますが、その範囲はライブラリの提供者が事前に定義した範囲内に限られます。 特定のカスタマイズには提供者のサポートが必要になる場合があり、納期の遅延やコストの増加につながる可能性があります。 また、提供者の開発計画にそもそも含まれていない場合もあります。

「カスタマイズ性と柔軟性」で重要なポイント
特定の機能や既存システムとの統合、ユーザーインターフェースなど、高度にカスタマイズされたエクスペリエンスが必要な場合、オープンソースは有償ライブラリよりも柔軟性に優れています。 しかし、有償ライブラリはユーザーフレンドリーなセットアップや充実したドキュメントなど、必要なものをすぐに提供してくれる有用性は大きなものがあります。

4. 信頼できるパフォーマンス

オープンソース
それぞれのパフォーマンスは大きく異なります。 最適化され効率的なものもありますが、開発組織(団体)の主導による制約などによってパフォーマンスが期待できないものも少なくありません。

有償ライブラリ
多くは高速レンダリング、高スループット、そして効率的なメモリ使用に最適化されています。 全体として、より一貫性があり、高速で、効率的なエクスペリエンスを提供します。

「パフォーマンス」で重要なポイント
数千、数百万のPDF文書を処理する場合は、高速で、リソースを効率的に最適化し、一括処理に対応し、幅広いプラットフォームにおいて同様の優れたパフォーマンスを発揮する有償のPDFライブラリが必要です。

5. コミュニティとサポート

オープンソース
開発、バグ修正、改善に貢献する活発なコミュニティがあります。 しかし、これは有償のサポートではないために必要なときに誰かが対応してくれるとは限りません。

有償ライブラリ
有償ライブラリには必要な時にいつでも対応できる専用の有料サポートが含まれているべきです。 定期的なアップデート、バグ修正、機能強化も期待できます。PDF Tools社では技術的な訓練を受けたサポートスタッフばかりではなく、ソフトウェアの開発に携わる開発者が、あらゆる障害を解決するお手伝いをいたします。

「コミュニティとサポート」で重要なポイント
必要なサポートのレベルは、組織の技術的専門知識によって異なります。 社内に専門知識が不足している場合は継続的なメンテナンスや不具合修正能力には有償ライブラリの方が信頼性が高い場合があります。

6. 安全性(セキュリティ)

オープンソース
これはコミュニティ(多数の利用者)による精査の恩恵を受けます。そのため、問題の解決や脆弱性への対処に向けた多くの知識と熱意が集まります。 しかし、オープンソースはセキュリティを重視しているものの、必ずしも最優先事項とは限らないのが現状です。

有償ライブラリ
有償ライブラリはセキュリティを強化し、厳格な業界コンプライアンス要件に基づいて動作します。 ビジネスの長期的な存続には最善の手順と業界標準への深い責任を持って関与することが不可欠です。 したがいまして、有償ライブラリの供給者にとってセキュリティは最優先事項です。

「安全性(セキュリティ)」で重要なポイント
機密(秘密)情報、または個人を特定できる情報を含む文書を処理する場合などはセキュリティを最優先に考慮する必要があります。 オープンソースのソリューションは透明性を確保しますが、有償ライブラリのソリューションはより安全な環境を提供できる可能性があります。

7. 長期的な利用可能性

オープンソース
このプロジェクトは、当初は順調に進んでいてもコミュニティのサポートや開発者の関心が薄れると、その後にサービスが行き届かなかったり放棄されたりすることがあります。 企業が顧客要望への対応やより高度な機能を追求するにつれ、プロジェクトの要求範囲が拡大することによって当初は費用対効果の高いプロジェクトが、後々において莫大な費用を負担することになりかねません。

有償ライブラリ
これは開発元企業に大きく依存しています。 将来の機能や性能は、有償ライブラリ提供者の開発目標とビジネス上の判断に左右されます。 そして、もし企業が倒産すれば、あなたは窮地に陥る可能性があります。

「長期的な利用可能性」で重要なポイント
オープンソースを使用する場合でも、有償ライブラリを使用する場合でも、開発団体または会社が長い間存在し業界の変化や課題を解決してきた実績があることを確認してください。

どちらが最善の選択でしょうか

組織とってに最適なライブラリを選択するには、上記の要素をどう比較検討するかが重要です。 必ずしも簡単な決断ではありませんが、どうぞこの記事がお役に立てください。

独自開発が最適だとお考えなら、ぜひお手伝いさせてください。 PDF Tools社は、開発者が高度なPDF機能をあらゆるドキュメント管理ワークフローに簡単に統合できる包括的なPDF SDKを開発しています。 PDF Tools社は、Adobeが1990年代にPDFフォーマットを生み出して以来、この分野に携わってきました。 そのため、PDFの仕組みを熟知しており、今後も末永くサポートを続けていきます。

より実践的なオプションをご希望の場合は、Pdftools SDKをお試しください。 すべての機能を無料でご利用いただけます。

ガイド その2

オープンソースのPDFライブラリと有償のPDFライブラリのどちらを使用すべきでしょうか?

適切なPDFライブラリを見つけるには現在そして将来の選択肢とニーズを理解する必要があります。 PDFに注釈を付けたり、検証したり、電子署名したりする必要がありますか? 何千ものファイルを変換または圧縮する必要がありますか? PDF/A準拠のドキュメントをアーカイブする必要がありますか?

ここでは、オープンソースとプロプライエタリのPDFライブラリの主なメリットとデメリットを簡単に説明します。 また、開発者や組織が考慮すべき重要なポイントと、様々な要素を比較検討するためのミニガイドもご紹介します。

様々なPDFライブラリ エンジンの長所と短所を含めた情報に基づいた意思決定を行うためのガイドが必要な場合は、まずはオープンソースから始めましょう。


オープンソースPDFライブラリの長所と短所

オープンソースライブラリは無料で利用でき、コードベースへのフルアクセスが可能です。 特に、シンプルなPDF機能のみが必要で予算が限られている組織にとってはオープンソースは良い選択肢となるでしょう。

オープンソースを選ぶ場合は、以下の点に留意してください。


オープンソースPDFライブラリの利点

オープンソースPDFライブラリの欠点


有償PDFライブラリの長所と短所

有償のPDFライブラリはより包括的な開発ライブラリをすぐに使える形で提供します。 これにより、開発者はPDF機能を社内アプリケーションや商用製品に容易に統合できます。しかし、費用が必要です。

多くの場合、オープンソースの長所と短所はオープンソースソフトウェアの長所と短所とは正反対です。


有償PDFライブラリの利点

有償PDFライブラリの欠点


スマートなPDFライブラリ選択のためのヒント

あなたにとってどちらがより良い選択肢でしょうか? 正解というものはなく、上記のメリットとデメリットをどう比較検討するかが最終的な決断となります。

しかし、だからといって簡単に決断できるわけではありません。 そこで、決断を導くためのヒントをいくつかご紹介します。


予算を把握すること

キャッシュフローと開発者リソース、どちらを守るのがより重要ですか? オープンソースのPDFライブラリは無料で使用できますが、必要な機能セットや機能を構築するには社内の開発リソースに多大な費用を要する場合があります。

独自オプションは価格が高くなりますが、すぐに使える機能が充実しておりサポートやドキュメントも充実しているため将来的にコスト削減につながります。 短期的および長期的なコストの両方を考慮するようにしてください。


プロジェクト要件を特定する

あなたにとって必須の機能とあれば便利な機能は何ですか? PDFのプレビューだけであればPDF.jsのようなオープンソースライブラリで十分かもしれません。 しかし、ドキュメントの変換、操作、注釈、デジタル署名、追加のセキュリティ対策など、PDFのフル機能が必要な場合は、有償のライブラリを使用することで、多くの時間と手間を省くことができます。


開発者へのサポート

PDFアプリケーションとその実装においては高度なPDF仕様への知識が必要です。 どの程度のサポートが必要ですか? オープンソースコミュニティは開発者のボランティアによる貢献に依存しているため、サポート内容は多岐にわたります。 独自のソリューションでは専用のテクニカルサポートが提供されるため、問題やご質問に迅速に対応します。

お客様に提供する文書も重要です。どちらのタイプのPDFライブラリも充実したドキュメントを提供する必要があります。 しかし、ライブラリを選択する前にサポート資料の明確さと正確さを必ず評価してください。


長期的に見る

他のプロジェクトと同様に開始時に範囲を過度に絞り込まないことが重要です。 しかし、PDFライブラリエンジンの選択は将来的に企業のニーズや要望が拡大するにつれて重要な影響を及ぼす可能性があります。 いかに将来を見据えた決定を下すために考慮すべき点をいくつかご紹介します。

将来の機能 機能要件が固定されていると想定してはいけません。 多くの場合ではニーズは時間の経過とともに変化し、開発チームはより多くの機能を求めます。 オープンソースであれば、将来の機能ニーズに合わせてカスタマイズする権限がより多く得られる可能性があります。 一方、有償のライブラリ製品は現在そして将来に必要な機能を既に提供している可能性が高いです。

アップデート 有償ライブラリの提供者は定期的にアップデートをリリースしますが、オープンソースのアップデートはより不定期です。 オープンソースを選択する場合は、将来のアップデートがカスタマイズにどのような影響を与えるかを考慮することが特に重要です。

スケーラビリティと統合 PDFライブラリが既存のインフラストラクチャやプラットフォームにどれほど容易に統合できるか、また将来のドキュメント処理量に合わせてどれほど容易に拡張できるかを検討してください。

切り替え費用 将来的にPDFライブラリを変更すると費用が高くなる可能性があります。 ソフトウェアとメンテナンスの費用だけではありません。 開発者は新しいライブラリを学習し、ドキュメントを更新し、バックエンドを再構築する必要があります。

ライブラリ提供者の評判 どのベンダーを選ぶにしても、そのプロジェクトやベンダーがこれまで存在し今後も存在し続けることを確認しましょう。 安価で派手なソリューションを選んでも景気低迷時に消えてしまっては元も子もありません。 むしろ、製品の安定性、セキュリティ、サポートに関して肯定的なレビューを得ている、実績のある企業を探しましょう。

このガイドが、あなたが何を念頭に置くべきかをより深く理解するのに役立つことを願っています。

どのソリューションをお選びになるにせよ、ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。 Pdftools SDKは今すぐ無料でお試しいただけます。

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