コンバージョン イベントのカテゴリーについてはPdfTools.PdfA.Conversion.Converter.ConversionEventを参照してください。
定義
public enum The category of conversion events
メンバ
名前 | 値 | 概要 |
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VisualDifferences | 1 | 変換の結果にPDF文書の外観に違いが生じた
変換はPDF文書の見た目を保つように最適化されていますが、場合によって見た目の違いを避けられないことがあります。これは品質の低いPDF文書やエラーのあるPDF文書の場合によく見られます。 例:
推奨の重要度: Warning (警告) Toolbox SDK変換による差異がPDF文書の外観に与える影響を正確に評価できません。 そのため、変換結果が許容できるかをユーザーの判断まかせることを推奨します。この判断が難しい場合は、このカテゴリのイベントはエラーとして分類すべきです。 |
RepairedCorruption | 2 | 破損したドキュメントを修復した
破損したドキュメントは自動的に修復されます。PDFの仕様では破損したドキュメントの修復方法が定義されていないため一般のビューアは独自の判断で修復を行います。 そのため、修復されたドキュメントはビューアの入力PDF文書と視覚的に異なる可能性があります。この理由により、VisualDifferencesと同様に修復されたドキュメントを確認できるようイベントが生成されます。 修復が必要なドキュメントの例:
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ManagedColors | 4 | 入力PDF文書の色管理
色管理に関連する純粋な情報メッセージ 例:
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ChangedColorant | 8 | Colorants(着色剤)の曖昧(または矛盾した)記述を解決
Colorantsはプロセスカラー(RGB色空間における赤、緑、青、またはCMYK色空間におけるシアン、マゼンタ、イエロー、黒など)に加えて使用される特殊なインクです。 一般的にはColorantsの印刷でよく使用されるPANTONEカラーや、メタリックインク、蛍光インクなどがあります。 PDF文書内のColorantsには、着色剤が入手できない場合に意図した色に近い色を再現するために必要な記述が含まれています。 同一文書内では同じColorantsの記述はすべて同じでなければなりません。 この警告は例えばPDF/A変換時などで矛盾する記述を調和させる必要がある場合に生成されます。 この警告は特定のプリンターなどこの色素が利用可能な出力デバイスには影響しませんが、他の出力デバイスではこの警告は視覚的な違いを示す可能性があります。 一般に、適切に作成されたPDF文書では視覚的な違いは目立ちません。 推奨の重要度: Information (情報) |
RemovedExternalContent | 16 | 外部コンテンツへの参照を削除した
例:
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ConvertedFont | 32 | 入力PDF文書のフォントを変換した
フォント管理に関連する純粋な情報メッセージ 例:
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SubstitutedFont | 64 | 代替フォントを類似フォントに置き換えた
必要なフォントが埋め込まれておらずコンピュータのインストール済みフォントにもない場合は類似のフォントを選択しなければなりません。 これは、PDF文書の表示や印刷時によく行われる操作です。これにより、若干の見た目の違いが生じる可能性がありますが文書内容はすべて保持されます。 例:
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RemovedTransparency | 128 | 透明なオブジェクトを不透明なものに変換した
PDF/A-1では透明化が許可されてません。そのためPDF/A-1に変換する際には透明オブジェクトを不透明に変換する必要があります。 この処理によって、視覚的な差異が生じる可能性があります。 変換は視覚的な差異を軽減するように最適化されていますがそれでも目立つ場合があります。 これを軽減するため変換はPDF/A-2以上を指定することを強く推奨します。PDF/A-2以上では透明化を許容するため、変換品質が向上します。 この変換イベントはVisualDifferencesと同様の処理が必要です。 推奨の重要度: Warning (警告) |
RemovedAnnotation | 256 | 禁止されたアノテーション(注釈)タイプを削除した
アノテーションを削除しても視覚的な違いは生じませんが、要素のインタラクティブ性は失われます。 例:
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RemovedMultimedia | 512 | マルチメディアコンテンツ(サウンド、ムービー)を削除した 推奨の重要度: Information (情報) |
RemovedAction | 1024 | 禁止されたアクションタイプを削除した
アクションを削除しても視覚的な違いは生じません。 例:
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RemovedMetadata | 2048 | 修復できなかったXMPメタデータの一部を削除した
このイベントは変換中にメタデータプロパティが削除されたことを示しています。削除されたデータにはPDF文書のXMPメタデータおよび他の種類のメタデータを含みます。 例:
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RemovedStructure | 4096 | 論理構造(タグ付き)情報を削除した
文書の論理構造とはページの内容を概説するもので、文書の作成者によって提供される必要があります。 この概説は実際のコンテンツとアーティファクト(ページ番号、レイアウトアーティファクトなど)を区別するきめ細かい階層的なタグが付けられて構成されます。 タグ付けは「これはヘッダーです」、「このカラー画像は夕暮れ時の小さな帆船を示しています」など、意味のある説明を提供します。 この情報は、例えば、視覚障害者に文書を読み上げる際に使用されます。 Pdftools SDKはタグ付き情報を保持するように最適化されています。通常においてはタグ付き情報は無効または破損している場合にだけ削除する必要があります。 推奨の重要度: Information (情報) |
RemovedOptionalContent | 8192 | オプショナル コンテンツ グループ(Optional Content Group;OCGまたはレイヤー)を削除した。
PDF/A-1ではオプションコンテンツが許可されていません。そのため、ドキュメントをPDF/A-1に変換する際にはOCGを削除しなければなりません。 OCGを削除してもページの初期表示は変わりませんが、コンテンツの可視性は変更できなくなります。 削除されないために、PDF文書をPDF/A-2以上に変換することを強く推奨します。PDF/A-2以上のバージョンの規格ではOCGが許可されているため変換品質が向上します。 推奨の重要度: Warning (警告) |
ConvertedEmbeddedFile | 16384 | 埋め込みファイルが変換された
埋め込みファイルの変換に関連する純粋な情報メッセージ 例:
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RemovedEmbeddedFile | 32768 | 埋め込まれたファイルを削除した
埋め込まれたファイルを削除する必要性は、PDF/A準拠規格によります:
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RemovedSignature | 65536 | 署名された入力PDFファイルの署名を削除した
署名された文書を変換すると、その署名は無効になりますので、署名部分は削除されます。しかし、視覚的な外観は維持されます。 PDF/A文書への署名は一般的に以下の2つの理由から推奨されます。 1つ目は、ファイルが破損しておらず視覚的な外観が明確に定義されているため、あらゆる環境で完璧に再現できます。 2つ目は、長期に保存する場合の「PDF/Aファイルへの変換は署名を壊さずに実施できない」というこのジレンマの回避策です。 PDF/Aファイルを長期に保存する場合に、保存する前にPDF/Aファイルに変換してから署名することで、ジレンマを回避します。 推奨の重要度: Information (情報) |