PdfTools.HttpClientHandlerクラス

リモートサーバーとの通信用ハンドラーとオプション

このクラスはHTTPおよびHTTPS通信のために使用します。製品(PdfTools SDKライブラリ)全体のプロキシ構成についてはPdfTools.Sdk.Proxyを参照してください。
HTTPS(SSL/TLS)通信でのサーバー証明書の信頼性はシステム既定の信頼ストア(信頼されたCA証明書が格納されたストア)を介して検証されます。サーバー証明書の信頼性を判断できない場合にはサーバーへの接続は中止されます。

既定の信頼ストアは以下のとおり:

• Windows:
  Windows証明書ストアにある"信頼されたルート証明機関"が使用されます。
  プライベートCAのルート証明書はCertMgrツールを使用してコンピューターに手動でインストールできます。
  証明書ストアはユーザープロファイルが読み込まれている場合にのみ使用できます。
  
  
• Linux:
  CAfileおよびCApathで利用可能な証明書は信頼されています。

  • CAfile
    ファイルにはPEM形式のCA証明書の連結シーケンスを含めることができます。
    PdfTools SDK(ライブラリ)は次のいずれかの場所のファイルを検索:

    • OpenSSLがインストールされた(libssl.soが格納されている)ローカルディレクトリ内のファイル
    • 環境変数SSL_CERT_FILEが示すファイル
    • 既定の/etc/ssl/cert.pem
  • CApath
    PEM形式のCA証明書を含むディレクトリ。ファイルはCAサブジェクト名のハッシュ値で検索されます。
    PdfTools SDK(ライブラリ)は次の場所でディレクトリを検索:

    • OpenSSLがインストールされた(libssl.soが格納されている)ローカルディレクトリ
    • 環境変数 SSL_CERT_DIRが示すディレクトリ
    • 既定の/etc/ssl/certs/ディレクトリ
• macOS:
  macOSキーチェーンの信頼された証明書が使用されます。プライベートCAのルート証明書は証明書ファイルをキーチェーンアクセスアプリにドラッグすることで手動でインストールできます。

AddTrustedCertificate(Stream)を使って信頼ストアに証明書を追加できます。
このクラスのインスタンスは同時に変更されない限り複数のスレッドで同時に使用できます。

継承

定義

public class HttpClientHandler : NativeObject

コンストラクタ

	名前	概要
	HttpClientHandler	新しく作成されたオブジェクトの既定値は既定ハンドラーPdfTools.Sdk.HttpClientHandlerからコピーされるのではなくこのドキュメントで説明されているとおりになります。

プロパティ

	名前	概要
	SslVerifyServerCertificate	SSL/TLS のサーバー証明書を検証 trueの場合はサーバー証明書の信頼性が検証されます。 検証プロセスが失敗した場合にはハンドシェイクは直ちに終了し接続は中断されます。 検証には信頼された証明書ストアが必要です。信頼された証明書ストアが無いと検証は常に失敗します。 既定値: true

メソッド

	名前	概要
	AddTrustedCertificate	このHttpClientHandlerインスタンスの信頼された証明書ストアに証明書を追加 信頼された証明書ストア内の証明書はSSL/TLSサーバー証明書の検証に使用されます(HttpClientHandler参照)。 信頼された証明書ストアには信頼できる証明機関(ルート CA)の証明書が格納されていなければなりません。
	SetClientCertificate	SSL/TLSクライアント証明書をPFX(PKCS#12)アーカイブとして設定 ファイルには証明書自体の他に信頼チェーン内の全証明書、および秘密鍵が含めなければなりません。
	SetClientCertificateAndKey	SSL/TLS クライアント証明書と秘密鍵を設定 ファイルには証明書とその秘密鍵が含まれていなければなりません。